2011年8月8日月曜日

"FEYNMAN'S RAINBOW" Leonard Mlodinow


原著のtitleのままのほうが良かった。
デカルトがその気になったのは、虹を美しいと思ったからだよ。
本書は、Feynmanの最後の講義録でもないし、著者は、Feynmanの最後の弟子でもない。
this book は一言で言えば、著者Mlodinowの1981年から1982年にかけての青春記だ。
Caltechの特別研究員になったものの、研究テーマに悩み、そして自分の進路にも思い悩んだMlodinowは、最終的に研究者ではなく脚本家を目指すことになる。
もちろん、Feynmanのことを書くために本書は書かれたのだから、Feynmanも主役の一人だ。
人生の終わりを迎えようとしているこの科学者との会話から、私は、科学とは何か?、科学者とは何か?という疑問への答えを見つけ出した。そして何より、人生への新しいアプローチのしかたを見出したのである。
そしてもう一人の主役がいる。
superstring theoryの研究者John Schwarzだ。
彼との交流は1シーンしか描かれていないが、Mlodinowは最初、superstring theoryを研究テーマにすることを真剣に考えていたようだし、そして何よりもMlodinowが脚本家の道を選択することに彼の存在が大きく影響しているからだ。
誰かのideaが簡単に退けられてしまったり、誰かの人生の目標が無理だと批判されたりするのを聞くと、私は決まって、John Schwarzを思い浮かべる。
私のように人生の目標を見失っているような人間には、Worth Reading !!!