最近よく思う。
あるproduct, theoryなどといったモノは、その発明者や開発者がいなかったとしても、遅かれ早かれ誰かが同じようなモノを作り出すものだということを。
でも、そのモノの「ありよう」というものは、発明者や開発者の個性によって大きく変わるものだと思う。
だから、dmrをはじめとするEarly Developersの個性によって、UNIXの「ありよう」は決まったのだ。
環境や偶然など様々な要素の影響はあるにせよ。
「ありよう」が異なれば、そのfutureは異なるものとなる。
彼らでなければ、UNIXが誕生したあとの、BSD, Linuxの誕生はなかったかもしれないし、ましてやiPhoneをはじめとするmobile機器にUNIXの子孫が使われるようなことはなかったかもしれない。
さらに言えば、Internetの「ありよう」も今とはまったく違ったものになっていたかもしれない。
そして、その「ありよう」が生み出したモノ達が、私の人生を変えたのだ。
25歳で初めてパソコンを使い始めた超文系人間が、初めてのパソコンとしてMacを買った結果、MkLinuxの存在を知り、やがてFreeBSDを使い始めることになる。
そしてFreeBSDを使っていたおかげで、29歳になる直前にSupport EngineerとしてComputer業界の一員になることができた。アルバイトだったけど。
そしてFreeBSDを使っていたおかげで、業界経験2ヶ月ほどでhigh levelな会社で、お手伝いレベルとはいえ、常駐して働く機会を得た。
そして、high levelな会社で働いていたおかげで、次の会社では正社員として採用された。
そして、なんとその会社で働き始めて3ヶ月後には、その会社のWebサービスのインフラ周りの運用を一人でやることになったのだ。
25歳になるまで図書館にある蔵書検索用のパソコンすら怖くて使えなかった文系人間が、30歳にしてServer Engineerになれたのだ。
それもこれも、FreeBSDというfreeなOSがあったおかげだ。
Internetという独学するのに最高のe
nvironmentがあったおかげだ。
あなたたちが作ったモノから派生したものが、私の人生を変えたのです。
もちろん、良い方に。
(すべてをdmr達によるUNIXの開発に帰するのは一見強引なように見えるけど、どうしても僕にはdmr達がUNIXを作ったことからすべてが始まったように思えてしようがないのだ。)